社労士試験に必要な勉強時間とは?【時短できる良質な勉強法】
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こういったお悩みを抱えていませんか?
この記事を書いている私は、現役の社労士です。
過去に2年間の受験勉強を経て、社労士試験を通過しました。
その2年間に、約2000時間ほど勉強しました。
ただ、必要な勉強時間は、「生活スタイル」や「過去の受験経験」、「学習方法」などでも大きく変わってきます。
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本記事では、「目安の勉強時間」「勉強時間を確保する方法」「勉強時間をなるべく少なくする勉強の質の高め方」も紹介してます。
みなさんの受験勉強の役に立てば幸いです。
社労士試験に必要な勉強時間とは?
社労士試験の受験勉強を始める前に、どれぐらいの勉強時間が必要かを確認しておきましょう。
合格に必要な勉強時間
社労士試験に必要な勉強時間は、1000時間が目安となります。
ただ、私のように2000時間掛かる人もいれば、500時間ほどで合格する人もいて、人によって大きな差があります。
それは、学習方法の内「独学」「資格予備校」「通信講座」のどれを選択するかによって、合格に要する時間が異なるからです。
学習法別に、目安となる勉強時間とそれぞれのデメリットも含めて、解説しましょう。
目安時間が一番短い学習法とは?【デメリットも解説】
独学【国家資格の勉強経験のある方】
独学は、3つの中で、一番時間が掛かる学習法です。
目安の勉強時間は、1000~1500時間ほどと言われています。
法律の勉強経験のない方は、まず辞めた方がいいでしょう。
初学者の方は、学習のペースやスタイルが確立されていません。
我流でそのまま勉強を進めてしまい、勉強時間だけ無駄に掛かることになるからです。
ただ、過去に国家資格の勉強経験がある方が、独学で合格を目指すのはいいと思います。
独学のメリット
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合格に必要な参考書を市販で揃えても、3万円ほどで収まります。
自分で好きな参考書を揃えられるのも、独学のメリットの一つです。
参考書選びに悩んでいる方は、こちらの「【社労士資格を取得するための必須参考書】独学で突破するための活用術を徹底解説!」をどうぞ!
資格予備校【すべて丸投げしたい方】
資格予備校の場合は、600~800時間を目安にしている学校が多いようです。
標準の目安時間の1000時間より、だいぶ短縮することが可能です。
その理由は、次のとおりです。
短縮できる理由
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自分で学習スケジュール立てなくても、予備校の授業に合わせて「予習」「復習」をすれば、基礎を身に着けることができます。
社労士試験では、基本的な事項の出題がほとんどです。
そのため、基礎知識を固めるまでの勉強が非常に大切になってきます。
わからないところは、すぐに講師に聞くこともできるので、最短で基礎を身に着け、合格ラインに辿り着くことができるわけです。
また普段、同じ目標を持った生徒に囲まれているので、学習効率の向上や挫折リスクの低減が期待できるのも、資格予備校の利点の一つでしょう。
受講するかは、次のデメリットも含めて検討してください。
資格予備校のデメリット
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資格予備校の受講料は、20万円台が相場となります。
国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査」によると、サラリーマンの平均年収は、約450万円程で、月々の給料の手取り額は、20万円台の方がほとんど。
それを考えるとかなり高額と言えます。
受講料の他にも、平均して50~70コマの講義があるため、その分の交通費も馬鹿になりません。
また普段お勤めの方は、仕事終わりに1コマ2時間半ほどの講義を受講することになります。
「今日は疲れたから休もう」「後日WEBで受講すればいいや」なんて日もあるでしょう。
それが続くと、挫折リスクが高くなります。
特に都心から離れた場所にお住まいならおすすめできません。
資格予備校は、各地域の中心部にあることが多いため、通えなくなるリスクが一層高くなるでしょう。
「それでも資格予備校で合格を目指すんだ!」という方は、特定一般教育訓練給付に指定されている講座を受講しましょう。
最大で受講料の40%を国が補助してくれます。
「特定一般教育訓練給付ってなに?」という方は、こちらの「一般教育訓練給付金を活用して社労士になろう!【おすすめ対象講座も紹介します】」をご覧ください。
資格予備校の一番のデメリットは、合格がゴールになってしまうこと。
先ほどメリットで、わからないことをすぐ講師に聞けることを挙げましたが、これは社労士になった後は、通用しません。
自分で調べて解決する「検索力」や、仮説を立てて問題を解決する「論理的思考力」は、社労士になった後も必ず必要になるスキルです。
それらのスキルが、社労士の資格でどう活かせるかは、こちらの「社労士資格の未経験での活かし方【社労士の実態と将来性を徹底分析】」を参照してください。
「社労士として成功する最短距離」は、通信講座だと思います。
その理由を解説します。
通信講座【自分のペースで学習したい方】
通信講座は、標準学習期間6ヵ月で、600~800時間ぐらいの目安時間としている講座が多いようです。
なので目安の学習時間として、資格予備校と同じぐらいになります。
資格予備校と悩まれている方で、次のような方は通信講座をおすすめしません。
通信講座をおすすめできない方
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通信講座になると、勉強の大半は自宅での学習となります。
家庭の事情などで、勉強に集中できる環境が整っていない方は、必要な勉強時間を確保できない可能性が高いので、資格予備校を受講しましょう。
また受験において、過去の経験や実績は大きなアドバンテージとなります。
金銭的にも余裕があるなら、経験のない通信講座をわざわざ受講する必要はありません。
自分が勉強を継続できた実績のある方法を選択すべきでしょう。
ただ、普段働いている方で短い期間で合格を目指したいなら、通信講座がおすすめです。
通信講座がおすすめな理由
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勉強場所を選ばないという点も通信講座の強みです。
外で学習できるツールがあると、普段仕事が忙しい方でも勉強時間を確保することが可能です。
通信講座なら、講義動画の視聴から過去問でアウトプット、単語帳での暗記などスマホ1つあれば、様々な勉強が可能です。
どんなことができるか気になる方、フォーサイトのeラーニングシステムを体験するといいですよ。
詳しい機能などは、こちらの「フォーサイト社労士マナブンの使い方ガイド!合格者から学ぶ短期合格の秘訣と学習戦略」で紹介しています。
通信講座は、合格実績も3つの学習法の中で一番高いです。
次の表は、平成31年度試験の都内の「資格予備校」と「通信講座」の合格実績と受験者数です。
資格予備校
予備校名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
大原 | 28名 | 6名 | 21.4% |
TAC | 2,541名 | 263名 | 10.4% |
LEC | 23名 | 4名 | 17.4% |
※同一予備校に複数の講座がある場合は、合算数値となります。
通信講座
通信講座名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
フォーサイト | 1,786名 | 417名 | 23.3% |
クレアール | 395名 | 54名 | 13.7% |
ユーキャン | 448名 | 65名 | 14.5% |
※同一企業に複数の講座がある場合は、合算数値となります。
※受験者数が100名未満の講座は、除外しております。
参考元:厚生労働大臣指定教育訓練講座
まず受講者数を見ると、通信講座で受験勉強される方が多いようです。
合格率も比較しておきましょう。
各3講座の合格率の平均は、まとめると次のとおりです。
合格率の平均
学習区分 | 合格率平均 |
---|---|
資格予備校 | 16.4% |
通信講座 | 17.2% |
通信講座の方が、受講者数も合格率も上回る数値になっています。
また資格予備校の「大原」と「TAC」は、通信講座での学習も選択できるので、そちらのデータとも比較しましょう。
大原・TAC学習別の比較
予備校名 | 学習法 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
大原 | 通学 | 28名 | 6名 | 21.4% |
通信 | 173名 | 98名 | 56.6% | |
TAC | 通学 | 2,541名 | 263名 | 10.4% |
通信 | 1,084名 | 141名 | 13.0% |
どちらとも「通学」より、「通信」での受講の方が合格率が高いことがお分かりでしょう。
しかもこのデータは、厚生労働大臣に報告している数字なので、各社がホームページで公開しているものより信憑性が断然高いです。
今回公表したデータは、以下の「検索システム」で閲覧できますので、自分の目で確かめてみて下さい。
また通信講座を受講するなら、専業で行っている企業の講座がおすすめです。
資格予備校が行っている通信講座とは、講義動画の質の高さが違うからです。
資格予備校の動画は、ただ授業の様子を教室の後ろから録画しているだけで、生徒の話し声などが入っており、集中できないケースがあります。
一度、専業の通信講座の講義動画を体験してみてください。
特にフォーサイトは、専用スタジオで撮影されているため、高画質、高音質の動画を視聴できます。
仕事しながら合格を目指すなら、通信講座が最短の合格法です。
実際に6ヵ月以内に合格されている方もいますので、合格者インタビューをご覧ください。
実際に受講する前に、先ほどの表の専業の通信講座3社は、比較しておくべきです。
その際、こちらの「【初学者、社労士になる】フォーサイト|クレアール|ユーキャン選ぶべき通信講座とは?」を参考にしてください。
これまでの解説で、社会人の方が社労士試験に挑むなら、通信講座が最適であることがお分かり頂けたかと思います。
続いては、社労士の勉強時間を他の国家資格とも比べておきましょう。
社労士の難易度【他資格との比較】
社労士試験は、難関資格と言われていますが、他の国家資格と比べてどうなのでしょうか。
以下は、他士業試験の「受験者数」「合格率」「必要な勉強時間」をまとめた表になります。
資格別試験データ
資格試験名 | 受験者数 | 合格率 | 必要な勉強時間 |
---|---|---|---|
税理士 | 26,673人 | 2.4%(一部合格者除く) | 3,000時間以上 |
司法書士 | 11,494人 | 5.17% | 3,000時間以上 |
行政書士 | 41,681人 | 10.7% | 500~800時間 |
宅建 | 168,989人 | 17.6% | 200~300時間 |
社労士 | 34,845人 | 6.4% | 1,000時間前後 |
他資格と比べると、社労士試験の難易度、勉強時間は、平均的だと言えます。
「税理士」「司法書士」は、レベルが段違いです。
特に「税理士」は、科目合格制を採用しており、1科目の勉強範囲は広く、誰しもが合格できる試験ではありません。
それに比べ、他の3資格は、正しい学習法を行えば必ず合格できる試験です。
その中でも社労士試験は、合格者の約8割が普段働いている方のため、「1000時間」という数字だけ見て、あきらめるのはもったいないです。
社労士試験について詳しく分析した内容は、こちらの「社労士試験の難易度は?【受験者4万人の人気資格、社労士と行政書士を徹底比較】」で紹介しています。
社労士試験の平均受験回数
社労士試験の受験回数の平均は、3,4回と言われています。
ただ、短期間で合格する方も多く、必ずしも3,4回で受かる人が多いというわけではありません。
1~2回で受かる割合と、5~7回かかる割合の2極化になっているのが現状です。
過去10年間の平均合格率と最も高い年、低い年の合格率は、次のとおりです。
過去の10年の合格率
平均(令和2年~平成24年度) | 最低(平成27年度) | 最高(平成26年度) |
---|---|---|
6.2% | 2.6% | 9.3% |
直近4回の試験では、6%台を推移しているので、今後も大きな変動はないことが予想されます。
そのため、2.3か月の勉強では合格は厳しそうです。
では一体どれぐらいから勉強をスタートした方がいいのでしょうか。
勉強はいつからスタートがベスト?
社労士試験は、毎年8月の第4日曜日に行われます。
社労士試験を目指すなら、夏のイベントの参加はあきらめてください。
一発合格を目指すなら、勉強開始は早いに越したことはありません。
9月からスタートすると、丸一年あるので理想的です。
こんばんは!
私は通信で大原の社労士24+直対でした。
やりだしたのは昨年9月から、トータル1000時間ぐらいです。
社労士24のアカウントで色々な方の合格体験談が紹介されています!(私も恥ずかしながら書きました💦)
勉強時間ややり方など参考になるんじゃないかと思います
(*´ω`*)— あずみ@勉強垢 (@oc4QDNQ7jD5IBak) December 9, 2020
1年あれば、ムリなく週20時間の勉強を確保できます。
ただ、働きながらまとまった勉強時間を確保することは、なかなか難しいですよね?
そのためスキマ時間や細切れ時間を利用した学習は非常に大切です。
続いては、貴重な勉強時間を確保する方法を紹介します。
また本試験までの理想の学習スケジュールも作成したので、参考にしてください。
社会人の勉強時間|貴重な5つのタイミング【本試験までの学習スケジュール公開】
勉強時間を確保する5つ方法
本試験までの学習期間が1年間あれば、週20時間の学習で十分合格することが可能です。
仕事で学習時間を確保することが難しい方は、次の5つのタイミングで学習してみてください。
ちなみに絶対勉強すべきは、仕事に行く前の朝の時間です。
それは、当たり前なのでここからは外しました。
勉強すべきタイミング
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通勤時間
普段、電車やバスで通勤している方は、通勤時間中は勉強するチャンスです。
往復にしたら、通勤に結構な時間を掛けている方が多いのではないでしょう。
総務省が5年ごとに実施している「社会生活基本調査」によると、有業者の平均通勤時間は、1時間17分となっています。
散歩時間
犬の散歩の時間なども勉強時間に充てることができますよ。
飼ってない人も机に座る勉強だけでなく、息抜きに外で歩きながら講座の音声だけを聞くことも立派な勉強になります。
書いたり、目で見て覚えたことよりも、意外と耳で聞いた情報がずっと残っていることもあるので、おすすめです。
休憩時間
トイレの時間も単語帳などあれば、暗記学習ができますし、お昼休憩中も早めに昼食を取って勉強しましょう。
同僚とランチを楽しむのは、合格してからにしてください。
意外と探してみると、細切れに勉強を積み上げられることに気づくと思います。
現在、7割以上の方が1日のスマホ利用時間が、2時間以上という調査結果も出ています。
今のスマホなら、「SNS利用時間2時間など」ご丁寧に教えてくれるので、そのスマホ時間を、勉強時間にすることを検討してみてください。
営業なら外出先
またあなたが営業なら、もっと時間を確保できる可能性があります。
会社のスタイルによりますが、カフェやファミレスなどでガッツリ勉強できるチャンスです。
毎日は難しいですが、メインの得意先が休みの日や閑散期など狙って、まとめて学習するのもいいでしょう。
ただ、どんなに学習時間を確保できても、学習スケジュールがないと、自分がどこへ向かえばいいかわからなくなります。
勉強開始前に必ず、本試験までのスケジュールを立てるようにしてください。
年間スケジュール【月別勉強内容】
初学者の方が、いきなり学習スケジュールを立てろ言われても難しいですよね。
そんな時は、「予備校の講義スケジュール」や「通信講座のテキストの発送スケジュール」を参考にしてみてください。
では、フォーサイトの発送スケジュールを参考に、9月から本試験までの学習スケジュールを立ててみましょう。
フォーサイトの発送スケジュールについては、こちらの「【フォーサイト社労士の受講者必見】初受験向けの学習スケジュールの立て方」をご覧ください。
学習スケジュールの立て方も詳しく解説してますので、よろしければどうぞ!
以下が私が立てた学習スケジュールになります。
9月 | 労働法の基礎を学ぶ
まず労基法、安衛法の2科目の講義を聞きながら、テキストにサッと目を通しましょう。
9月中に基礎講座を2周しましょう。
労基法は、これから学ぶ各労働法の基本となる法律です。
基本が大事な社労士試験にとって、最重要の科目となります。
ポイント
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初めは、理解できないところは気にしないこと。
全体像を把握することだけを意識して、進めてください。
フォーサイトのテキストには、単元ごとに一問一答形式の「チェックテスト」がありますが、1周目は飛ばしてください。
2周目からは、チェックテストまでを区切りに、講義を聞くようにして、その日のうちにチェックテストでアウトプットしましょう。
すぐアウトプットすることは、学習の質を高めるのに効果的です。
これはどの講座を受講しても言えることなので、意識してみてください。
10月 | 労働保険科目を学ぶ
ここでは、労災法・雇保法を学びます。
この2つの法律は、総称して「労働保険」と言われており、この後の徴収法も含め関連性の高い法律です。
ポイント
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基本的な進め方は、9月の時と同じです。
この2科目を理解するためのポイントは、自分に置き換えて考えてみることです。
労働保険は、会社員の方にとっては、知っていると役に立つことが多いですよ。
労働保険のお役立ち
法律 | どういうとき役立つか? |
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労災保険 | 仕事中や通勤中にケガをした時など |
雇用保険 | 失業したとき、育児・介護休業を取るとき、資格を取るときなど |
雇用保険には、「教育訓練給付」という社労士の資格などを取得する際に、受講料の一部を国が補助してくれる制度があります。
普通に働いていると、知らない給付が色々あるので、「自分の場合は給付を受けられるのかな?」など、想像しながら勉強を進めてください。
ちなみに公務員の方は、労災法・雇保法ともに適用されません。
他の法律で保護されているので、安心してください。
また労災法・雇保法の「保険関係の成立手続き」や「保険料の納付等」に関しては、後に勉強する「労働保険徴収法」という別の法律で、規定されています。
それぞれに規定範囲も頭の片隅に置きながら、勉強するといいでしょう。
11月 | 徴収法と労基法の3周目と過去問取り組み
徴収法を理解するポイントとしては、保険の適用が事業の種類ごとに分類されているので、そこをしっかり整理することが大切です。
また保険料の計算問題を本試験では、出題されるケースが多いので、抑えておきましょう。
いずれも難しい内容ではないので、他の科目より理解しやすい法律と言えます。
ここまで終わったら、過去問+3週目の講義に入りましょう。
まずは、いつも通り労基法からです。
ポイント
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ここからは、過去問演習を使ったアウトプット中心の学習へと切り替えていきます。
まず過去問を解いて、わからないところはテキストを見直すという流れがいいと思います。
また過去問を解く前に、初めは絶対解けないという心構えで挑みましょう。
「基礎講座2周もしたし、ある程度問題解けるかな」なんて思ってはダメです。
いくら講義を視聴して、テキストの内容を読んでも、問題は解けるようになりません。
インプットとアウトプットの能力は、全く別物だと思ってください。
難問は飛ばして、基礎を何度も繰り返し解いて、コツコツ問題を解く能力をつけていきましょう。
12月 | 安衛法と労災法の3周目と過去問取り組み
学習を進める上でのポイントは、11月と同じです。
科目ごとのポイントは、次のとおりです。
安衛法のポイント
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安衛法は、労基法の一部で出題され、出題数の割合は以下のとおりです。
出題形式 | 労基法 | 安衛法 |
---|---|---|
選択式(5問中) | 3問 | 2問 |
択一式(10問中) | 7問 | 3問 |
少ないからと言って、対策なしで挑むのは非常に危険です。
ただ、普通に勉強すると、労基法などと同じぐらいボリュームのある法律のため、重要論点を抑えた学習が最適です。
特に選択式は、2/5問の出題になるので、1問は正解しないと、足切りのリスクが一気に高まります。
そのため、選択肢対策に重点を置くようにしましょう。
「足切りって何?」という方は、こちらの「社労士試験の足切り回避法:落とし穴を避けて合格する秘訣【リアルな失敗談を大公開】」の記事をご覧ください。
労災法のポイント
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保険給付の内容をしっかり整理して覚えましょう。
業務災害または通勤災害かによっても、給付内容が異なります。
また労災の給付は、労基法で規定されている災害補償に対して給付されるものです。
労基法の災害補償の項目も復習しながら、学習を進めると理解が早まります。
1月 | 雇保法の3周目と過去問取り組みと健保法の基礎講座
雇保法は、「被保険者の種類や要件」「保険給付の名称や給付額」など暗記する要素が多い科目です。
雇保法のポイント
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雇用保険の給付には、たくさんの種類がありますが、その多くが基本手当の考え方がベースになっています。
雇保法を理解するには、「基本手当」の仕組みをしっかり押さえることが必須になります。
その給付金の名称もよく出題されるので、すべて図表化して覚えるようにしましょう。
特に、それぞれの給付額や給付割合などの数字は、選択式でよく狙われるポイントの一つです。
他の受験者の正解率も高いので、落とすと不合格に直結する大切な論点になります。
これまでは、労働保険科目がほとんどでしたが、社会保険科目も入ってきます。
まずその一つの「健保法」をここから学んでいきます。
頭をしっかり切り替えて学習を進めていきましょう。
2月 | 徴収法と健保法の3周目と過去問取り組み
徴収法は、例年選択式の試験では、出題はありません。
そのため、択一式の対策一本に絞ることができます。
択一式では、全6問の出題されます。
出題振り分け
科目 | 出題数 |
---|---|
労災法科目(10問) | 労災法(7問)、徴収法(3問) |
雇保法科目(10問) | 雇保法(7問)、徴収法(3問) |
出題難易度も低めのため、6問すべて点数を取りたいところです。
徴収法は、同じ論点が繰り返し出題される傾向があり、過去問中心に学習することが重要です。
健保法は、ほとんどの方にとって身近な法律でしょう。
例えばこんな経験ありませんか?
健保法の給付例
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すべて健保法から給付されるものです。
対策としては、雇用保険と同様、給付額などの数字を中心に押さえることが大切です。
3月 | 年金2科目の基礎講座
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金保険」の2階建てとなっています。
年金科目は、国年法を理解することが重要です。
年金科目を苦手にしている方も多く、社労士試験の鬼門となります。
そういう方は、国年法の基礎を理解できていないのが原因です。
国年法の基礎をしっかり固めないと、厚年法も理解することが難しくなるので、まず国年法を押さえて、年金科目の地盤を固めるようにしてください。
4月 | 年金2科目の3周目と過去問取り組み
3周目からは、年金2科目を比較しながら、講座を受講すると理解が深まります。
比較ポイント
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その際、テキストの目次を使うと、効率的に比較学習をすることができますよ。
年金が苦手になると、合格が遠ざかります。
比較学習を繰り返して、しっかり違いを理解して、年金科目を得意科目にしてください。
5月 | 過去問の仕上げ
5月中は、一般常識科目以外の過去問をひたすら解いてください。
その際、テキストは辞書代わりに使うぐらいでいいです。
基本は、過去問と解説だけを見るようにしてください。
3周ぐらいすると、自分がどの科目、分野が苦手かがわかってくるので、その際はテキストや講義で、復習するようにしてください。
苦手論点だけをまとめたノートを作るのも、本試験直前の対策に役立ちます。
ここで一気にアウトプットの量を増やしてください。
6月 | 一般常識
この一ヶ月で、一般常識を過去問中心に仕上げましょう。
一般常識科目のポイント
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一般常識の一番のポイントは、対策に時間を掛けすぎないことです。
高得点を取るという気持ちは、捨ててください。
基準点を取る勉強を心がけましょう。
そのためには、法令科目を落とすわけにはいきません。
過去問で、頻出の法令はしっかり押さえておきましょう。
以下が一般常識の頻出の法令になります。
一般常識の頻出法令
労一 | 社一 |
---|---|
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法令以外にも、白書・統計対策も欠かせません。
ただ、こちらに関しては、過去問ではなく、その年の対策教材を使って勉強しましょう。
過去問だと、調査結果の数字が古いことがあるので、余り対策になりません。
本試験直前の8月に重要な数字や統計調査名などを短期記憶として、覚えるような学習法を取ってください。
7月 | 苦手科目中心の学習、法改正、選択式対策
ノートにまとめた知識不足の箇所や過去問で何度も間違えている論点を中心に学習しましょう。
選択式対策も忘れてはいけません。
勉強の時から、基準点の3点を意識して問題を解きましょう。
「この1点を掴みとる!」という気持ちが選択式では、大切です。
法改正は、対策教材で学習を進めましょう。
意外と、法改正された周辺の内容が問われるケースもあります。
法改正があった箇所は、テキストなどで少し広めに確認しておくことをおすすめします。
8月 | 模試、予想問題などの本試験対策
いよいよ本試験対策です。
模試や予想問題を使って、本番に近い形で問題を解きましょう。
その際のおすすめな方法が以下の通り。
本試験対策のポイント
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8月で丸1日時間が取れる時は、本番形式で問題を解くようにしましょう。
学習環境も本試験になるべく近い環境にしてください。
「本番と同じ時間に起きて、家を出て、図書館で模試をする」というような感じです。
解答もマークシートを使うと、本番でのマークミスを減らす練習にもなります。
以上が、本試験までのスケジュールでした。
学習全体のポイントは、なるべく早いタイミングでアウトプット中心の学習に移行するという点です。
学習期間を通して、「インプット:アウトプット = 3 : 7」の比率を意識して学習してください。
私は、初年度にインプット中心の学習になってしまい、社労士試験合格に、約2000時間ほどを要しました。
質の低い学習は、勉強時間が多くなる原因になります。
最後に、学習の質を高めて、勉強時間を短縮する方法を解説します。
勉強時間を凌駕する良質な勉強法【合格者テクニック】
短期合格に必要なのは勉強時間ではない?【パフォーマンスを最大に発揮する勉強法】
短期合格を目指すなら、短期間に勉強時間を確保することが大切です。
それ以上に大切なのは、その学習の質です。
質の悪い勉強を続けても、「毎年時間が足りない!」なんてことになります。
私が実際に受験当時行っていた、質を高める勉強法を3つ紹介します。
この勉強法を取り入れなかったら、社労士にはなれていないと言っても、過言ではありません。
パフォーマンスを高める3つの勉強法
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ではそれぞれ詳しく解説していきます。
学習内容を絞る
学習内容を絞ることは、一発合格するために一番重要なことです。
基礎知識や頻出の論点に絞って、丁寧に学習しましょう。
このことが大切な理由は、以下のとおり。
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社労士試験は、基礎知識や過去に出題された内容が、繰り返し出題される傾向にあります。
そのため勉強範囲を広げて知識の幅を広げるよりも、基礎知識の正確性を高める方が得策だと言えます。
ただ、初学者の方が独学で勉強範囲を絞ることは、ほぼ不可能です。
初学者の短期合格向けの講座を受講するのが一番の近道です。
おすすめは次の2つの講座。
おすすめ初学者短期合格向け講座
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フォーサイトの3つのバリューセット
フォーサイトは、受講生の約6割が初受験者(受講生アンケート結果)ということもあり、初学者にピッタリの講座になります。
また勉強範囲を絞って、最短で合格レベルに引き上げる学習が「フォーサイト」の特徴のため、テキストにも様々な工夫がされています。
詳細は、こちらの「フォーサイト社労士講座の経験者が語る【一発合格できるテキストの秘密】」をご覧ください。
フォーサイト受講する際は、バリューセットを選ぶことで、セット割が効くのでおすすめです。
バリューセットを受講する場合は、3つのセットの中から選ぶことになります。
注意点として、バリューセット1は、対策講座が少し不十分のため、市販のテキストで揃えるか他社の別の講座も受講する必要があります。
フォーサイトだけで完結したい場合は、バリューセット2か3を選択することをおすすめします。
詳しくはこちらの「フォーサイト社労士バリューセットの選び方ガイド!最短合格への最適コースを見つけよう」の記事をご覧ください。
アガルート「入門総合カリキュラム」
もう一つのおすすめは、アガルートの「入門総合カリキュラム」です。
「入門総合カリキュラム」の序論では、初学者向けに「これから勉強する社労士試験がどんなものなのか」「どんな傾向があるのか」というところから解説してくれます。
ただ、闇雲に勉強するのではなく、事前準備ができていると学習効率も全然違います。
序論に内容については、こちらのサンプル動画はご覧ください。
またアガルートの講義動画は、動画速度を0.5~3倍速までの8段階の切替が可能。
自分のペースに合わせたメリハリのある学習ができます。
短期合格するには、スピード感がとても大切です。
時間を掛けずにインプットし、時間を空けずにアウトプットする。
アガルートの「入門総合カリキュラム」では、独学では難しい、要点を押さえた無駄のない学習を実現できます。
こんな方は、次の記事をご覧ください。
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講義⇒問題⇒テキストの順が効率的
社労士試験合格には、過去問の攻略が欠かせません。
攻略する一番簡単な方法は、なるべく多くの問題を解くことです。
学習は、次の手順で進めると効率的です。
効率学習の手順
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テキストを読む時間をなるべく少なくする必要があるので、講義動画で理解を深めるのが得策です。
視聴したセクションは、なるべく早く過去問を解くことで、良質なアウトプットに繋がります。
わからない箇所は、テキストを開いて確認すると、より理解が深まるので、復習は怠らずに行いましょう。
過去問を解いてから、テキストを見ることで、インプットする内容も時間も極限まで削減することができます。
短期合格には、この勉強法がベストなので試してみてください。
その他の社労士試験を短期合格する秘訣は、「【社労士一発合格の秘訣!】失敗から学んだ初心者でも実現可能な勉強法と試験対策」でも紹介しています。
よろしければどうぞ!
一問一答形式の勉強法
一問一答形式の学習は、とても効果的です。
一問一答のテキストがなくても、過去問のテキストを一問一答形式で解くことで、同じ効果を得ることができます。
やり方は、簡単です。
効率的な過去問の解き方
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以上の手順を過去問を解くといいでしょう。
こちらは実際に一問一答形式で問題を解いたテキストの写真です。(受験当時の過去問を既に破棄してしまったので、写真は運行管理者試験のものです)
まず「正しい」「誤っている」と書かれている問題文を「マジックペン」などで、塗りつぶしましょう。
見えなくするのが目的なので、テキストを汚したくない人は、付箋でもOKです。
これによって、次のような効果を得ることができます。
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例えば、「正しい選択肢を1つ選べ」という問題で、Aの選択肢が簡単な内容で、「正しい」とすぐ分かったらどうでしょう。
他の選択肢が「誤っている」と分かっているので、「正誤の判断」をせず、誤りの箇所を探す作業してしまいます。
こういう勉強を続けても、本番で通用する解答力は付きません。
受験勉強中は、どの選択肢が答えなのかというのを知る必要はありません。
なるべく情報を遮断して、フラットな頭で選択肢を読んで、「正誤の判断」ができるようになってください。
また本試験での択一式は、70問あるため時間との勝負でもあります。
選択肢を読んだだけで「正誤の判断」ができれば、本番で問題分を読む必要もなくなります。
ちなみに私は本番でも、問題文の正誤の箇所に印だけ付けて、問題文を読んでいません。
本番の時間短縮の一つの手段として、覚えておくといいかもしれません。
また、この一問一答形式での解き方は、誤っていると判断した場合、何が誤っているかもしっかり書き出すことが大切です。
これを3周繰り返しましょう。
その際、写真のように選択肢の横に、次の基準で印を着けてください。
印の書き方
〇 | 次も間違えない自信があるもの |
△ | 正した内容が少し違った、たまたま正解したなど自信がないもの |
× | 間違ったもの |
これを3回〇が付くまで繰り返します。
4周目から△または×の選択肢だけを解くようにしてください。
また△と×の選択肢は、問題を解いた後、テキストで内容をしっかりインプットすることも心がけましょう。
これによって、効率的に苦手分野を潰すことができます。
以上が、私が社労士試験に合格した年に実践した勉強法になります。
特に「一問一答形式の勉強法」は、これがなかったら私の合格はなかったと思います。
ぜひ、みなさんも一度試してみてください。
ただ、私も社労士試験に失敗した過去があります。
質の悪い学習を続けると、当時の私のような末路が。。。
失敗したくないという方は、こちらの「【フォーサイト失敗談】社労士に不合格となった理由は?評判や価格、合格率を徹底分析!
」の記事をご覧ください。
社労士の勉強時間についてのまとめ
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