社労士試験に合格するための勉強時間は?【年間スケジュールと挫折しないための勉強法を公開します】
- 社労士試験に必要な勉強時間ってどのぐらい?
- 仕事が忙しいんだけど、大丈夫かな?
- 短期で合格したいけど、独学・通信講座・予備校どれが最適なの?
こういった悩みに答えます。
働きながら社労士試験に合格するには、特別なことをしないといけないと思っていませんか?
合格者が共通して持っているものは「行動力」と「継続力」です。
人が行動に移さないのは、現状に満足しているからです。
人は得するより損をすることを嫌うもの。
「今やっている仕事は自分のためにならない」「このまま人生を終わりたくない」と思えば、人生の時間を損しないためにも、行動に移すでしょう。
みなさんもそうだと思います。
また受験勉強に関して「継続力」は、勉強方法によって高めることが可能です。
筆者も2年間ほど、社労士試験の勉強をした経験がある現役の社労士です。
1年目は通信教材、2年目は市販の教材で勉強をしたので、色んな勉強法を試しました。
そんな私が、効果的だったと実感した勉強法や学習スケジュールを公開します。
社労士試験の勉強時間と学習別年間スケジュール
目安勉強時間
会社員の方が、合格に必要な勉強時間は、生活環境や労働時間によって異なりますが、平均で1000時間ぐらいと言われています。
社労士試験は、10科目ほどあり、覚える内容も膨大です。
そのためトータルの勉強時間と併せて、「どれだけまとまった時間を確保できるか」も合格を左右することになります。
勉強期間
合格に要する期間は、人それぞれです。
半年ほどの短期間で合格する人もいますし、中には3か月で難なく受かっちゃう人も稀にいます。
ただ社労士試験は、合格率1桁台の難関資格の1つです。
余裕をもって、始めるに越したことはありません。
そのため1年ほどの期間はほしいところなので、9月スタートが望ましいかと思います。
社労士の仕事内容や社労士試験の出題内容などについては、こちらの記事をご覧ください。
実際に9月から学習をスタートする場合は、次の年間スケジュールを参考に学習を進めてみてください。
年間スケジュール公開
9~1月は基礎固め、2~6月は応用学習、7~8月は本試験対策といった感じのスケジュールを組むといいと思います。
具体的には次の通りです。
年間スケジュール
月 | 学習内容 | 学習する際のポイント |
---|---|---|
9~10月 | 基本テキストの読み込み(インプット) |
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11~1月 | 基本テキストと過去問の併用 |
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2~6月 | アウトプット中心にシフト |
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横断学習 |
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選択式対策 |
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4~6月 | 一般常識対策 |
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法改正対策 |
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7~8月 | 本試験対策 |
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これだけ見ると、勉強を継続できるか不安になる方も多いかと思います。
そういう方は、次の学習方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
社労士試験対策【効率的な5つ勉強術】
社労士試験は、次のような勉強法を取り入れると効率的に学習を進めることができます。
5つの勉強術
- 完璧を目指さない
- 音声や動画コンテンツを活用
- 横断学習
- 図や表で覚える
- 自分の場合に置き換える
完璧を目指さない
社労士試験の勉強範囲はとても広いです。
勉強したところをすべて暗記しようとするのは無駄ですし、不可能です。
社労士試験は、7割取れれば合格基準に達しますし、問題も基本的な内容が中心です。
完璧を目指さず、基本をしっかり抑える学習をしましょう。
基本的には、アウトプットしながら覚えるのが効率的ですよ。
1回で覚えようとせず、難しい問題は飛ばしちゃいましょう。
音声や動画コンテンツを活用
日常生活でも、耳から入ってきたことが以外と記憶に残っていることありませんか?
テレビのコメンテーターのコメントとか、好きなアーティストの曲の歌詞とか。
それを勉強にも取り入れてみましょう。
参考書を見るだけの勉強は、マンネリ化になり、挫折にも繋がります。
また外で参考書を広げられない状況もあるかと思います。
なので通勤などの移動の時は、音声だけでも聞くのも効果的。
最近の通信講座などは、WEBで講義を聞けるので、講義動画の音だけ聞くというのもいいでしょう。
気分転換にもなりますし、おすすめです。
横断学習
社労士試験は、試験範囲が広いため各科目の内容が頭の中で混同してしまいがちです。
そのため、勉強が進むにつれて、問題が解けなくなるという現象も起こります。
これで「自分には無理だ・・・」となり、挫折の大きな原因となってしまいます。
そんな時は、各科目の関連項目をまとめて学習する「横断学習」をすると効果的です。
知識が頭の中でこんがらがるということは、それだけ知識が付いたということ。
整理ができれば、点数も伸びやすくなります。
図や表で覚える
勉強は継続が大切ですが、根詰めてやり過ぎるのも良くありません。
ただこなすだけの勉強になってしまうので、週に1回以上は勉強をしない日を作ることをおすすめします。
どうしても不安という方は、図や表だけを見る日を作って、視覚で記憶するといいですよ。
例えば、雇用保険の「特例受給資格者の所定給付日数」や健康保険の「高額医療費」などは、表で覚える方が効率的です。
そうすれば本試験でも、その表が頭の中でぼんやり浮かんでくるようになります。(イメージ的に)
自分の場合に置き換える
自分と関係ないことや興味のないことの勉強って捗りませんよね。
そういう場合は、自分のことと当てはめてみましょう。
例えば次のようなことです。
学習内容 | 自分ごとへの置き換え方法 |
---|---|
労働基準法の残業の限度時間 | 自分の残業時間を確認 |
労働・社会保険の保険料 | 給与明細を確認 |
雇用保険の給付関連 | 自分が退職した体で、要件を確認 |
労災保険の給付基礎日額の計算 | 労災にあった時を想定して、給与明細を見ながら算出 |
など、他にも方法はあるので、自分で見つけてみてください。
大事なのは、行動することと継続すること、そして成功をイメージすることです。
まず行動に移して、成果がでなければ選択肢から消して、また新しいことに挑戦すればいいのです。
失敗したことから学んで、次の行動に移せればそれは経験となります。
私の社労士試験での経験や積み重ねてきたことは、社労士の資格以上の価値があります。
その私の受験勉強中の失敗した経験談や合格した勉強法などについては、こちらの記事で書いていますので、興味のある方はご覧ください。
社労士試験の勉強には、一般的に「独学」「通信講座」「通学型の予備校」の3つの選択肢に分けられます。
短期合格には、実際にどれが向いているのか検証していきたいと思います。
学習方法選びの参考にしてください。
短期合格で選択すべき学習方法は?【独学VS通信教育VS予備校】
社労士試験は、早い人だと3~6ヶ月の勉強で合格する方もいます。
実際、社労士試験で短期合格するには、「独学」「通信教育」「通学型予備校」のどれを選ぶべきなのか検証していきましょう。
独学
独学でも十分合格可能ですが、情報量が多く勉強範囲を絞り込むことが短期合格するには、必要となります。
また予備校などに比べ、情報を集めづらいというのもデメリットの一つでしょう。
ただ、情報に関しても、一般常識対策だけ予備校の講義を受けたり、今はyoutubeなどで情報を集めやすくもなっています。
また実績のある参考書を活用することで、過去の傾向から勉強範囲を絞って学習することが可能です。
買う参考書を間違えなければ、短期での合格も見えてきます。
私が、社労士試験に合格したときに使っていた市販の参考書は、こちらの記事で紹介してますので、参考にしてください。
通信教育
社労士試験は、合格者の8割が会社員ということもあり、通信教育で学習される方が多いのが特徴です。
費用は、独学と予備校の間で、10万円前後の講座が多いです。
動画や音声コンテンツなどが充実しており、勉強のハードルを下げて、受講生が途中で挫折しないような工夫が多く見受けられます。
他にも通信教育には、時間を有効活用できるというメリットもあります。
本来、通学型の予備校だと通学時間が掛かりますが、通信教育だとその時間を勉強に充てることが可能。
そのため通信教育の社労士講座の合格率は、全国平均の3、4倍の企業も多数あります。
特に「合格実績」「受講料」「受講者数」「eラーニングシステム」「テキストの質」などを考えると、フォーサイトがおすすめです。
前章で紹介した「5つの勉強術」についても自然と取り入れることが可能になっています。
予備校(通学)
通学型の予備校のメリットは次の通りです。
- 同じ境遇の人が周りにいるので、勉強を継続しやすい
- 学習のポイントや試験で狙われる箇所等の情報が集めやすい
- わからないことは、その日に講師に聞いて解決できる
- 講義の臨場感で、モチベーションが上がる
などが挙げられます。
特に、優良な講義を聞きながら、勉強のモチベーションを保つことができるのが一番の魅力でしょう。
学習意欲は、環境で大きく左右されます。
普段の勉強の時も模試や本試験の会場でも、一人で孤独だった私にとっては、予備校組は非常に羨ましかったですね。
費用が高い(相場は20万円前後)というデメリットもありますが、それを差し引いても受講するメリットは大きいでしょう。
ただ、残業が多い職種の方は、なるべくやめておいた方がいいと思います。
残業で講座に間に合わないことが続くと、絶対行かなくなります。
そういう方は、同じ講義が週に何回もやっていたり、後日動画で講義内容を確認できるような大手予備校に通学しましょう。
その分費用が高くなることは、覚悟の上で。
ただ費用が高い分、雇用保険の一般教育訓練給付金を活用すると、助成される額も大きくなります。
予備校によっては、助成率が通常の倍の40%になる講座もあります。
一般教育訓練給付金については、詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
最後に項目ごとに表で比較してみましょう。
学習別比較表
学習ハードル | コスト | 情報収集 | 挫折リスク | 合格者数 | |
---|---|---|---|---|---|
独学 | 低い | 低い | しづらい | 高い | 少ない |
通信教育 | やや高い | やや高い | しやすい | やや高い | 多い |
予備校 | 高い | 高い | しやすい | 低い | 多い |
合格者の約8割は、通信教育か予備校組だと言われており、そのどちらかを選ぶのが無難と言えるでしょう。
ただ、家庭や懐事情、労働環境によっても、最適な学習方法は変わってきます。
まず自分が1日のどの時間帯に、何時間ぐらい勉強できるかを洗い出してみてください。
まとめ
何かを成し遂げるのに、特別なことをする必要はありません。
目標を決めて、それに向かって邁進するのみです。
成功している人は、挑戦回数も異常です。
ただそのほとんどが失敗に終わっているはず。
その失敗の悔しさを原動力にして、新しい挑戦をしているのです。
成功するためには、挑戦の数を増やすこと。
つまりまず、行動することです。