【人事転職】大手企業の人事として転職を成功させる4つのコツと企業選びの3つの注意点
「大手企業の人事に転職したい」「大手企業の人事に転職するコツが知りたい」と考えている人は多いのではないでしょうか?
中小企業やベンチャー企業と違い、大手企業では「業務の細分化」「特定分野特化」などの特徴があります。
この記事では、「大手企業の人事の特徴」「大手企業の人事に転職するコツ」などについて説明します。
人事として大手企業へ転職したい人は、ぜひ参考にしてください。
それではまず、大手企業の人事の特徴について解説していきます。
大手企業の人事の特徴
大手企業で人事として働く場合と中小企業やベンチャー企業で人事として働く場合は、求められる働き方が異なります。
こちらでは、大手企業の人事の特徴について説明します。
大手人事の3つの特徴
- 業務が細分化されている
- ゼネラリストではなくスペシャリスト
- 福利厚生が充実している
それぞれ詳しく解説しましょう。
業務が細分化されている
大手企業は業績が安定しており社員数も多いため、人事業務を細分化している傾向にあります。
- 採用部門
- 労務部門
- 給与計算部門
- 教育研修部門 など
上記の部門に細かく分けられ、さらに採用部門では「新卒採用担当」と「中途採用担当」を分けているケースもあります。
業務が細分化されているためルーティンワークになりがちですが、業務範囲が広くないため日々安定して仕事に取り組むことができます。
ゼネラリストではなくスペシャリスト
社員数の少ない「中小企業」や「ベンチャー企業」では、担当する業務範囲が広い場合があります。
そのため、人事業務が細分化されておらず、採用から労務管理、教育研修などを1人で担当することもあります。
また、人事業務だけでなく営業業務など複数の業務を担当することもあるため、企業内の様々な業務を担当できるゼネラリストであることが求められます。
反対に大手企業では業務が細分化されており、特定分野に特化してキャリアを積むため、人事の特定分野のスペシャリストとして働くことができるのが特徴です。
大手企業では管理職候補となると、ジョブローテーションが行われ業務範囲が広がることもありますが、基本的には「同じ分野を極めたい人」「毎日同じ業務でも苦にならない人」に向いています。
福利厚生が充実している
大手企業は福利厚生が充実しており、年収が高めであることが多いです。
有休消化や残業時間の短縮が推奨されていたり、育児休暇や介護休暇など社員が長く働きやすい環境が整っている傾向にあります。
ベンチャー企業のように、実力次第で給与が急に上がるということはありませんが、長く働くほど年収が上がる大手企業が多いため、安定して働くことができます。
これまでの解説で、大手企業の人事にどんな特徴があるかお分かり頂けたかと思います。
では、実際に大手企業の人事に転職するにはどうすればいいでしょうか。
続いては、大手企業の人事に転職するための4つのコツを紹介します。
大手企業の人事に転職する4つのコツ
大手企業の人事への転職を成功させるために、転職のコツをつかんでおきましょう。
【大手人事転職】4つのコツ
- 第二新卒での転職をねらう
- 採用人数が多い企業を選ぶ
- 人事で役に立つ資格をアピールする
- 転職エージェントを利用する
4つのコツの詳細を見ていきましょう。
1. 第二新卒での転職をねらう
第二新卒は、新卒で入社してから3年未満に転職をする求職者のことを指します。
教育コストのかかる新卒よりも、社会人としての基礎を身につけている第二新卒を積極的に採用する企業が増えています。
「第二新卒歓迎」としている大手企業も多いので、年齢を重ねて転職が難しくなる前に第二新卒として大手企業に転職をすることをおすすめします。
《関連記事》未経験でも人事に転職できる?未経験から人事に転職する6つのコツ
2. 採用人数が多い企業を選ぶ
採用人数が少ない大手企業はライバルが多く、転職するのが難しくなります。
一方、採用人数が多い大手企業であれば、採用される可能性が高まります。
事業拡大中の企業や新規事業を始める企業では、中途採用人数を増やしていることがあるため、気になる企業の求人情報は、こまめにチェックしておきましょう。
また、大手企業の求人は「非公開求人」として転職エージェントが管理し、一般には公開されないこともあるため、転職エージェントへ登録しておくと良いでしょう。
《関連記事》【人事への転職】転職エージェント利用のメリットとは?おすすめの転職エージェント5選
3. 人事で役に立つ資格をアピールする
人事として働くために必須の資格はありませんが、取得していると選考で有利になる資格があります。
例えばこんな資格
- 中央職業能力開発協会が行っている「ビジネスキャリア検定」
- 一般社団法人人事総務スキルアップ検定協会が行っている「人事総務検定」
- 厚生労働省が認定する「社会保険労務士」 など
自分が担当したい人事業務をアピールできる資格を取得しておくと、大手企業の選考で有利になる可能性が高まります。
《関連記事》人事・総務・経理の役立つ資格を徹底分析【難易度別おすすめ資格一覧表を大公開】
4. 転職エージェントを利用する
大手企業の求人は人気なので、応募者が殺到することを防ぐために一般には公開されない「非公開求人」として募集することがあります。
非公開求人は一般の転職サイトや企業サイトでは掲載されず、転職エージェントに登録し条件に適している人にのみ紹介されるものです。
転職エージェントに登録していないと紹介さえしてもらえないため、大手企業の人事に転職を希望するのであれば、まずは転職エージェントに登録をしておきましょう。
転職エージェントによって保有している求人が異なるため、複数の転職エージェントを利用するのがおすすめです。
また、大手企業に転職するのであれば、大手企業の求人が多い次の大手の転職エージェントを選ぶと良いでしょう。
大手の転職エージェント
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビAGENT など
転職エージェントでは応募企業に適した書類添削、面接対策などを行ってくれるので書類選考や面接で効果的にアピールすることができます。
おすすめ転職エージェント一覧
転職エージェント | 公式サイト |
---|---|
リクルートエージェント | 【無料】会員登録はこちら |
doda | 【無料】会員登録はこちら |
JAC Recruitment | 【無料】会員登録はこちら |
MS-Japan | 【無料】会員登録はこちら |
マイナビエージェント | 【無料】会員登録はこちら |
では実際に大手企業の人事に転職する場合、企業選びで注意しておきたいことを見てきましょう。
【大手企業の人事に転職する】企業選びの3つの注意点
大手企業の人事に転職する場合、転職後に後悔しないためにも、次の3つのことに注意しましょう。
大手の企業選びの注意点
- 社員構成に注意する
- 毎月求人募集している企業は避ける
- 年収が高すぎる
3つの注意点を詳しく説明していきましょう。
1. 社員構成に注意する
企業の社員構成を確認し、「20代後半の社員が少ない」「30代前半の社員が少ない」など年齢比率のバランスが悪い場合は、応募を控えた方が良いかもしれません。
中堅層の社員が少ない企業では、「社員がすぐに退職してしまう」「入社後の定着率が悪い」など問題を抱えている可能性があります。
また、女性社員が極端に少ないという場合は、女性が働きやすい環境が整っていない可能性があるので、女性が転職する場合は注意が必要です。
《関連記事》人事への転職】女性が働きやすい転職先の選び方とおすすめ転職サイト3選
2. 毎月求人募集している企業は避ける
大手企業で社員数が多いにもかかわらず、毎月求人を募集している企業は要注意です。
新規事業を始めるタイミングや事業が好調などの理由で、人員補充のために求人を毎月募集しているのであれば問題ありません。
しかし、そういった理由がない場合は労働環境に問題がある傾向にあります。
事前に応募企業の業績状況や離職率、職場の雰囲気などを確認してから応募するようにしましょう。
3. 年収が高すぎる
「学歴不問」「年齢不問」「未経験歓迎」など、応募時点でのハードルが低いにもかかわらず、求人票に記載されている年収が高すぎる場合は、入社後に苦労する可能性があります。
求める条件が低いのに年収が高い場合は、次のような労働環境に問題があるケースが多いです。
- 残業時間が極端に多い
- ノルマがきつい
- 社員が定着せずに社員1人当たりの負担が大きいなど
他の企業よりも年収が高すぎる場合は、ネット上で企業の口コミを確認したり、転職エージェントで内部情報を確認することをおすすめします。
《関連記事》人事の平均年収はいくら?年収をアップさせる4つの方法【おすすめのハイクラス転職サービスも紹介】
大手企業の特徴を把握してから転職しよう
「人事の仕事」といっても、大手企業で求められる働き方と中小企業やベンチャー企業で求められる働き方は異なります。
転職後に後悔しないためにも、大手企業で自分がやりたい人事の仕事ができるかどうかを確認しましょう。
また応募企業については、ネット上の口コミや企業ホームページ、転職エージェントなどで事前に企業研究をして、企業の特徴を把握したうえで応募すると安心です。
《関連記事》【人事としてキャリアアップ転職】5つのコツと必要なスキル