簿記3級2級は独学で合格できる?【独学と通信講座のメリットを徹底比較】
簿記の学習未経験の方で、こんなお悩み抱えていませんか?
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私は、簿記の勉強を始めて3ヶ月で3級と2級に同時合格した実績があります。
簿記の3級と2級は、独学でも十分合格が狙える資格です。
特に「あまり費用を掛けたくない」「ゆっくり時間を掛けて勉強したい」という方には、おすすめの勉強法になります。
本記事の内容
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独学で十分合格は可能ですが、簿記を勉強する動機次第では、通信講座の受講を検討すべきでしょう。
本記事では、独学と通信講座のどちらを選ぶべきか悩んでいる方の悩みを解決する内容になっています。
簿記の未経験者が独学で合格できるのか?【試験概要を徹底分析】
独学・通信どちらの学習を検討している方でも、まずどんな試験なのか確認するようにしましょう。
簿記検定の試験概要をまとめました。
簿記検定の概要
各級の勉強時間の目安時間と直近の試験の合格率は、次のとおりです。
簿記検定の概要
3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|
目安学習時間(期間) | 100時間(1ヶ月) | 500時間(6ヶ月) | 1000時間(12ヶ月) |
試験時間 | 60分 | 90分 | 180分 |
試験科目 |
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合格率(直近試験) | 50.9%(第160回) | 17.5%(第160回) | 10.2%(第159回) |
級ごとに合格までの学習時間や試験科目が異なり、それに応じて合格率にも大きな差があることがわかるかと思います。
もっと詳しい試験難易度を知りたい方は、こちらの「簿記の難易度と取得するメリットとは?【簿記3級2級を3ヶ月で同時合格できた3つの理由】」をご覧ください。
ただ、各級で難易度に差がありますが、共通する事項も結構あります。
《簿記検定》各級の共通点
各級の共通点
- 商業簿記のボリュームが多い
- 絶対評価の試験である
- 合格率の変動が大きい
- 受験のハードルが低い
- 学習コンテンツが豊富
どの級も共通する科目として、一般企業で使われる商業簿記が出題されます。
2級以降は、商業簿記の知識をベースに、原価計算を含む工業簿記など、難易度の高い内容を学習することになります。
また合格基準も受験前に確認しておくべきでしょう。
国家資格と違いどの級も合格基準を満たした者が全員合格できる「絶対評価」となっています。
その分受験した回によって出題難易度に差が生じ、合格率が大きく変動する恐れもあります。
受験するハードルが低いという点も、簿記検定の特徴の一つでしょう。
その理由は以下のとおり。
- 受験資格が不要
- 年に2回以上の受験機会がある
どの級も受験資格が不要なため、誰でも受験可能です。
もちろん飛び級で、いきなり最難関の1級に挑戦することもできます。
統一試験に関しては、3級と2級は年に3回、1級は年に2回あるので、国家資格などと比べると合格できるチャンスは多いと言えます。
その分簿記検定は、毎回の受験数も多く、注目度の高い試験です。
そのため、簿記に関する学習コンテンツを提供している会社が多く、その中から自分に適した物を選んで、合格を目指すことになります。
一方、簿記初学者の方や資格試験に慣れていない方は、その選択に困ることでしょう。
では簿記検定は、独学でも合格できるのでしょうか。
それとも通信講座などを受講した方がいいのでしょうか。
独学と通信どちらを選択すべき?【簿記2級も独学可能?】
まず各級ごとに独学が可能なのかそれぞれ見ていきましょう。
各級ごとの独学難易度は?
日商簿記検定の各級の試験の特徴をまとめました。
《日商簿記》特徴まとめ
1級の特徴 |
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2級の特徴 |
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3級の特徴 |
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簿記1級は、公認会計士や税理士の登竜門という位置付けです。
そのため、受験生のレベルも高く、合格するには相当な勉強時間を要します。
試験科目は、以下の4科目となります。
1級の試験科目
- 日商簿記
- 会計学
- 工業簿記
- 原価計算
2級と比較しても、試験範囲が3倍ほどで難易度も国家資格並みになります。
そのため、独学は合格へ遠回りになるため、予備校や通信講座で学習するようにしましょう。
一方、最も難易度が易しい3級は、約8割の方が独学で勉強すると言われています。
3級をとりあえず受験してみたいという方は、学習コストが掛からない独学をおすすめします。
また2級も独学で合格することが十分可能な資格になります。
独学で2級の合格を目指す方が多い一方で、合格者の多くは通信講座や予備校などで勉強をしている方々です。
それほど簿記2級の難易度は昔と比べ高くなっています。
また受験する目的やみなさんの生活スタイルなどに応じて、独学と通信のどちらで勉強するか判断すべきです。
では独学と通信のどちらを選ぶべきかその判断基準を解説しましょう。
独学を選択するメリット【つまずくポイントを解説】
独学で学習すべき人の特徴
次のような方は、独学で学習するメリットが高いと言えます。
独学で学習すべき人
- 学習コストを抑えたい方
- お試しで3級を学習したい方
- 時間を掛けてじっくり学習したい方
独学の最大のメリットは、学習コストが安いという点です。
《独学》学習コストの目安
3級 | 2級 |
---|---|
1,000~4,000円 | 4,000~10,000円 |
3級のテキストと問題集が一冊でまとまっている物であれば、1,000円ほどで購入可能です。
予想問題集も揃えたいという方でも、3,000円ほどですべて揃うので、もし挫折したとしてもダメージは少ないでしょう。
とりあえず「3級をお試しで勉強してみたい方」は、学習コストが低い独学を選択しましょう。
また2級の合格を目指す場合も、独学は選択肢の一つです。
ただ、2級になると難易度も学習範囲も3級と桁違いなので、合格には相当な時間を要することは覚悟しておいてください。
2級は独学が難しい理由
独学の場合、次のような理由で挫折する方が多いので、勉強を始める前に必ずチェックしましょう。
独学でつまずく理由
- つまんないと感じる
- 本だけでは理解できない
- 理屈を理解できなくて挫折する
3級の時は、スムーズに学習を進められたのに、2級になるとうまくいかず、最終的には「自分に合わない、つまらない」と感じてしまいます。
市販の教材のみでの学習では、相当読解力がある方でないと挫折率は高まるでしょう。
せめて問題の解答だけでも、解説動画が付録されている教材を購入することをおすすめします。
難しい内容を本だけで学習してしまうと、暗記に頼りがちになり、何でこういう仕訳をするのかその理屈を理解しないまま学習を進めてしまいます。
これも独学で挫折する要因の一つでしょう。
理屈を理解するのは、時間が掛かりますが、そもそも独学は短期合格には向かない学習法です。
《関連記事》簿記2級の合格率が低い理由【通信講座の本当の合格率を調べる方法】
独学で2級を目指すなら、まずじっくり時間を掛けて理屈を理解することを心がけてください。
その際、市販のテキストだけだと難しいので、YouTubeの講義などを視聴するといいでしょう。
理屈を理解するなら「ふくしままさゆきさんのYouTube講義」がいいと思います。
短期間での合格を目指すなら、通信講座を受講するのが鉄板になります。
通信講座を選択するメリット【3級2級を短期間で合格するポイント】
通信講座で学習すべき人の特徴
次のような方は、通信講座の受講をおすすめします。
通信講座で学習すべき人
- 独学で2級に挫折した経験がある方
- 国家資格を目指す方
- 短期間で合格を目指す方
先にも述べましたが、2級は独学での合格は相当難しいです。
正直、私なら途中で挫折していたと思います。
過去に独学で挫折して簿記の勉強を辞めたという方は、非常にもったいないです。
簿記の勉強の経験者なら、通信講座を受講すれば、2,3ヶ月の短期間で2級に合格することも可能です。
もう一度簿記の勉強を始めませんか?
また「公認会計士」や「税理士」などの国家資格を目指す方は、簿記3級2級を100点取れるレベルに仕上げないといけません。
通信講座なら、短期間で基礎固めできるので、無駄なく国家資格へ挑戦できます。
また国家資格は、簿記検定と同じ通信講座を受講することで、ストレスなく学習を進められるので、簿記検定の段階から通信講座の選択は慎重に行いましょう。
《関連記事》簿記3・2級の同時合格者が教える通信講座の選び方【おすすめ3選と無料講座を徹底分析】
短期間で合格するための3か条
通信講座は、短期合格に向いている学習法と言えます。
現に私も通信講座で、3級2級に3ヶ月で同時合格をすることができました。
そのポイントは以下のとおりです。
3級2級を短期間で合格するポイント
- スキマ時間に学習
- 暗記に走らない
- 基礎をしっかり固める
3級の内容はすべての簿記試験の前提知識となります。
そのため簿記3級にじっくり時間を掛けて、理屈まで理解することが、短期間で同時合格するための近道です。
また簿記の勉強で暗記することは、応用が効かなくなるので、本試験レベルの問題などに対応できなくなります。
通信講座なら内容が理解できず、むやみやたらに暗記に走るリスクを軽減できます。
私もこれらを意識して短期合格を実現できたので、みなさんも以上のポイントを参考に学習してみてください。
また「どの通信講座を受講しようか迷っている」という方は、私が受講したクレアールがおすすめです。
短期合格ならクレアール【3級2級を同時合格するための講座とは?】
簿記の通信講座で、高い合格実績を誇るのが「クレアール」です。
私もクレアールを受講して3ヶ月で、3級と2級の同時合格を果たしました。
実際に私が受講して感じた「クレアールのおすすめポイント」や「3級2級の短期合格に適したコース」を紹介します。
クレアールを受講すべき3つの理由
私は簿記の勉強を始める際、色んな通信講座を調べて、その中からクレアールを選びました。
その理由は以下の通りです。
【クレアール】3つのおすすめポイント
- 安価な受講料【国からの補助あり】
- インプットに偏り過ぎない学習ができる【マルチデバイス対応】
- 【創立60年】実績のある老舗通信講座
一つ一つ詳しく解説しましょう。
安価な受講料【国からの補助あり】
クレアールは、他校の有名予備校の通信講座と比較しても、半額以下で受講することができます。
簿記の合格者を多く輩出している「TAC」と「大原」と比較してみましょう。
《通信講座》3社受講料比較
通信講座 | コース名 | 受講料(税込) |
---|---|---|
TAC | 3・2級ステップ合格本科生 | 84,000円 |
大原 | 3級から学ぶ2級合格コース | 77,900円 |
クレアール | 3級・2級マスター | 58,000円 |
この時点でクレアールがダントツで安いことがわかるかと思います。
クレアールの場合、この金額は定価なので、更にここから値引きが入ります。
時期によって値引額は変動しますが、2022年4月時点の値段は以下のとおりです。
《クレアール》値引後の参考受講料
コース名 | 値引後の受講料(税込) |
---|---|
2022年6月3級・2級目標マスターWeb通信 | 39,440円 |
教育訓練給付制度を活用すれば、ここから更に20%ほど安く受講することができます。
教育訓練給付制度は、資格取得など社会人の自己啓発を、国が支援してくれる制度です。
3年以上雇用保険に加入している方なら、ほとんどの方が活用できますし、申請も非常に簡単です。
詳細はこちらの「一体ナゼ!?フォーサイトの受講料が2割戻ってきたワケ【教育訓練給付制度を現役社労士が徹底解説】」に譲ります。
「こんな値引きされる講座不安だな」という方も安心してください。
次の数字は、実際にクレアールの「3級・2級マスター」を受講した方の簿記2級の合格実績になります。
《クレアール》3級・2級マスターの実績
資格取得状況 | 令和 2年度 | 平成31年度 | 平成30年度 |
---|---|---|---|
(1)受講修了者数 | 253名 | 182名 | 76名 |
(2)資格受験者数 | 186名 | 146名 | 67名 |
(3)受験率 | 73.5% | 80.2% | 88.2% |
(4)合格者数 | 42名 | 49名 | 24名 |
(5)合格率 | 22.6% | 33.6% | 35.8% |
「クレアールの3級・2級マスター」の過去3年の合格率の平均は、30%を超えています。
それに比べ、日商簿記2級の過去10回の合格率の平均は、約20%です。
クレアールが全国平均より高い合格実績を上げていることがわかるでしょう。
つまり教育訓練給付制度を活用すれば、3万円ほどで実績のある通信講座で学習することが可能というわけです。
《関連記事》《クレアール簿記講座》元受講生が教える4つの注意点と本当の評価とは?
インプットに偏り過ぎない学習ができる【マルチデバイス対応】
私がクレアールを実際に受講して、一番良いと思ったのが、アウトプット中心の勉強ができるように構成されている点です。
資格の勉強が初学者の方は、どうしてもインプットの学習時間が増える傾向にあります。
クレアールなら初学者の方でも、インプットに偏り過ぎない学習が可能です。
《クレアール》アウトプット中心の構成
- 例題を解きながらテキストを進められる
- 問題集の解説まで丁寧
各セクションで例題がいくつも設けられており、仕訳をしながら学習を進められます。
また基本テキストと問題集が連動しているので、インプットしたらすぐ問題が解けるような構成にもなっています。
そのため、インプットして終わりという学習ではなく、自然とアウトプットも同時にできるように工夫されているのです。
また問題集の解説動画も用意されているので、問題を解くテクニックなども学ぶことができます。
それにより、実践に必要な技術も同時に身に着けることが可能です。
もちろんインプットしないのも合格に遠回りになってしまいます。
アウトプット優先にしつつ、インプットも忘れてはいけません。
そのためには、スキマ時間をインプットに充てるようにしましょう。
クレアールならマルチデバイス対応で、PC・タブレット・スマホなど、どのデバイスでも場所を選ばず講座を受講できます。
クレアールなら合格に最適な比率で、アウトプットとインプットを実施することができるように構成されているのです。
【創立60年】実績のある老舗通信講座
クレアールは、1962年創業の歴史のある通信講座を展開する企業になります。
日商簿記検定の受験指導は、1969年から開設しており、そのノウハウと実績でこれまで多くの合格者を輩出しています。
現在は、日商簿記検定だけでなく、他にも11講座を開設しています。
《クレアール》開設講座一覧
- 公認会計士
- 税理士
- 司法書士
- 公務員
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 中小企業診断士
- 宅地建物取引士
- 貿易実務
- ファイナンシャルプランナー
- ITパスポート
簿記検定を受験することで、将来様々な選択肢が広がります。
これらの国家資格を目指す方は、クレアールがおすすめです。
特に「公認会計士」「税理士」は、簿記検定で学んだ知識が前提となるので、簿記を学ぶことで、国家資格へのステップアップにも繋がります。
そのため「公認会計士」「税理士」を目指す方は、簿記の受験勉強の段階で、「公認会計士」「税理士」講座がある通信講座を選定してください。
同じ通信講座の方が、ストレスなく国家資格の勉強に進むことができます。
《関連記事》クレアール簿記講座の悪い口コミ徹底分析【受講生の失敗談を大公開】
以上、クレアールの簿記講座をおすすめする理由について解説しました。
講座を受講する際は、必ず資料請求を先に行うようにしましょう。
最後に、クレアールのおすすめ講座の内容を紹介します。
《クレアール》3級・2級マスターのセット内容紹介
私が合格した際に受講した講座は、次のものになります。
《簿記3級2級》同時合格向けの講座
通信講座名 | コース名 | 定価の受講料(税込) | 値引後の受講料(税込) | 合格実績(令和2年) |
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クレアール | 3級・2級マスター | 58,000円 | 39,440円(2022年4月値引) | 22.6% |
3級・2級マスターは、3級から学習して2級の合格を目標とする講座になります。
3級2級の同時合格を目指すコースもあるので、短期間での同時取得を目指す方にはおすすめの講座です。
まずは資料請求をして、無料のサンプル講義をご視聴ください。
《無料》資料請求したら付いてくるもの
同時合格を目指す方は、まずどれぐらいのボリューム感か確認しましょう。
簿記3級・2級マスターを受講すると、以下のテキストが一気に送られてきます。
簿記3級テキスト
簿記2級テキスト
《クレアール》簿記3級・2級マスターの付録
簿記3級テキスト | 簿記2級テキスト |
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結構なボリュームであることがわかるかと思います。
教材を注文する前に、この量をやり遂げるための学習スケジュールをしっかり立てるようにしましょう。
以上クレアールのおすすめ講座「簿記3級・2級マスター」の内容を紹介しました。
通信講座を受講したからといって、合格しやすいというわけではありません。
いま行動に移せる人が合格を確実に掴めるのです。